はい岩の原ワイン「善」です
赤ワインが苦手な女性の方(注1)にぜひおすすめしたい、と思って取り上げてみました。
しょっぱなからワインのディスクを上からって、珍しいことをなぜしたかというと。
美しいでしょう。
マーラーの交響曲第五番第四楽章みたいに美しいでしょう?(注2)
もう青みがかったなんてレベルじゃない・・・紫。
しかも透明感。上からの姿だけならどうかするとロゼ?と呼びたくなる。
ストロベリーの甘い香り、マスカットベリーAの特徴だけどこんなにはっきりストロベリーを感じるワインも珍しい。
後付けみたいな(作った)樽香全くなし
ところが味わいは生き生きとした酸味。
スムーズな(あるかないかわからないような)タンニン
軽いアルコール感、スマートなボディ。
冷涼な土地産のソーヴィニヨン・ブランみたい
「善」が出る前の岩の原「オリジナル」とは別人になって帰ってきたなあ。(注3)
しかしながら
エレガンス系というのとちょっと違う。
ブルゴーニュやニュージーランドの下のほうのピノ・ノワールのエレガンス感とは違うんだなあ。
はっきり言いましょう
薄くねえか?
葡萄ジュースと呼んでもいいか?
誤解ないように言っときたいんだけどそれでも十分美味しいと思ってますよ。
少なくともこのワイン怒鳴んないしね。
だって(安くて)美味しくないワインって怒鳴るんだもの。
おらおらカベルネソーヴィニヨンの香り出してやってるぞ。カシス感じれりゃいいいんだろ。
おらおら樽香だ。後から無理矢理つけてやったぞ。
おらおら収斂性のあるタンニンだ。極端な渋みで舌しびれさせてやるぜ赤ワインぽいだろ。
↑
みたいな連中よりぜんっぜんまし。
赤ワイン入門編としてぜひおすすめしたい1本です。
(この言葉あまり好きじゃないんですが)
「ワイン初心者」の方にもおすすめです。
さて、いつもなら写真の順番を
①ボトル
②エチケット
③サーブした後ボトルとグラスを一緒に
④入った状態グラス横から
⑤ディスクの状態
にしてるのですが(つまり購入してから飲む寸前までを時系列的に)
今回はまるで逆にしてみました。
わかりづらかったらごめんなさい。しょっぱなにディスクの美しい姿を出したかったもので
注
(注1)なぜ女性ってか?赤ワインが苦手な方でもまずこの美しさには共感いただけるんではないかな、と思ったもので。そんなところからでもきっかけにしてもらったらいいな、と。
(注2)指揮はエリアフ・インバルでお願いします。
(注3)はっきり言います。終わりのころの岩の原「オリジナル」は酷かった。
【2017年1月21日公開 消費税8%】
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