スラ・ヴィンヤーズのジンファンデル2014
インドはマハーラーシュトラ州ナーシク市にあるワイナリーだって。
しかしインドってのが・・・・・
ナーシクの町の緯度を世界地図で調べてみました。
ワインにはまってからよく世界地図をひっぱり出す。
ワインのこととなると吾ながらマメだねえって思う。
仕事とかにこの熱意出せばいいのにね。ほんとに。
北緯20°?
そんなとこでジンファンデルとれるんかあ?
ワイン用葡萄の産地は
北半球なら北緯30°~50°
南半球なら南緯20°~40°
ワイン馬鹿なら誰でも知ってるイロハのイ
マハーラーシュトラ州がどうこうの前に
インドは北部の一部をのぞいてほとんど引っかからないじゃないの。
で、疑問に思ったらすぐネットのワイン屋さんの商品広告を見る。
「スラ・ヴィンヤーズはインド西部の都市ムンバイから180キロ北東に離れたナーシクの町に位置する。ここは海抜610メートルの高地にあるため、スペインやカリフォルニアに似た気候を享受し、我々の想像とは全く逆にブドウ栽培にうってつけの土壌が広がる」だって。先ず緯度に対する疑問は解消。さらに続くよ宣伝文はどこまでも
インドワインと聞いて猜疑心を持つ方も多いだろう
から始まり、しかし、と続く
『ワイン・スペクテーター※1』誌が5ページにわたり大特集
『ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス※2』誌にも度々掲載され絶賛
パリのカリスマ・ワイン・ショップ<ラヴィニア※3>でも大反響
アラン・デュカス※4の三ツ星レストラン<ルイ・キャーンズ※5>にもオン・リスト
その味わいに感銘を受けたアンジェロ・ガイア※6がイタリアにも輸入
世界ソムリエ・コンクール優勝者ラリー・ストーン※7も惚れ込んだ
3夜連続放送NHKスペシャル※8「インドの衝撃」の番組中にも登場!
実は『ワイナート※9』でも紹介されていた
高名な人、雑誌で権威付けるよくあるコピーだけど
記録的な羅列だなこりゃ
※1 アメリカの雑誌
※2 フランスの雑誌
※3 フランスのワインショップ
※4 モナコ人のシェフ
※5 モナコのレストラン
※6 イタリアのワイナリーでインポーターの4代目当主
※7 アメリカ人のソムリエ
※8 日本のテレビ番組
※9 日本の雑誌
インド???大丈夫なんか?とお思いでしょうが
あの※1~※9が認めてます。
端的に言えばこういうことでしょ。
どれどれ、どんなもんだ
香りより味より先にになんなんだろねこのエチケット
だれか注意する奴はいなかったんかい????
透明感のあるルビー色だが
中心に行くほど黒味を帯びた赤紫になる
粘性はかなり強い、レッグスがなかなか消えない
香りはブラックベリー、プラム、シナモン、弱くインク、タバコ、のニュアンス。
味は生き生きした酸味がいい感じ
なのだが
なんじゃこりゃ的なタンニン(収斂性のあると言いたい位)
なのだが
アフターに心地いい苦味がありこれと合わせ技で
一本!
て、とこなのかな?
しかしこのタンニンはちょっとがっかり。高名な方たちが褒めたたえる程のものとはとても思えんがなあ。別のヴィンテージや別のブドウ品種を確かめる必要、おお有りですな。あ、シラーズは出してるんだ。いつか買おう。
まあ物珍しさだけで買ったんだから文句は言わないよ。
物珍しさだけで買う奴がほとんどでしょ\(^-^)/
そういう意味ではこのエチケット意味あるね
高名な雑誌やシェフやソムリエが「取り上げる」より
このエチケットのほうがインパクト大きい。おきて破りの再掲載。
だってすごいんですもの
【擦れたワイン馬鹿が手を出しそうな】を狙ってるな
スラ・ヴィンヤーズ
【やるな】
スラ・ヴィンヤーズ
【もちょっと美味しいの作ってね】
スラ・ヴィンヤーズ
【2016年7月17日公開 消費税8%】