ボジョレなんかこわくない

ルロワボジョレヴィラージュ2014

ルロワ・ボジョレ・ヴィラージュ2014
今回はボジョレで
AOCはボジョレ・ヴィラージュ

なぜボジョレなんかを買ったかの顛末なんですが

ボジョレ・ヌヴォーに反感を持っている(スノッブな)ワインマニアと同じように顧問もこいつには距離を置いておりまして。
※うん上手い言い方だ

「ボジョレ・ヌヴォー?けっ、あんなもんワインじゃねえや」
※だめだこんなストレートな言い方しちゃ(注1)

などとうそぶいて20何年。冗談でなくボジョレ・ヌヴォーなんて20年以上近く飲んでませんでした。

ただヌヴォーじゃないボジョレはたまに飲んでたりして、ガメイって葡萄品種は実はポテンシャル高いのかもしれないなとかは思ってました。

そんでもってエノテカですよ。品揃え?そんなことする気ねえよ、売りたいもんだけ売るんだよ的な高飛車な、じゃない高い理想をお掲げのラインナップが特徴のエノテカさんですよ。1月のとある月曜日のエノテカ柏高島屋フードメゾン流山おおたかの森店ですよ。

平日の休みってショッピングセンターも空いてて気分が良くて、
普段はす通りするエノテカさんすいよせられた顧問が居ると思いなせえ。

平日休みにうきうきするのは顧問だけでしょうか?

ルロワの5000円台のACブルと3000円台のボジョレ・ヴィラージュを見っけて。こんな低価格帯あるんだなあと非常に興味。エノテカのお姉さんに聞きました

「ルロワってたしかドメーヌものマダムルロワとネゴシアンのメゾンルロワって2種類あったと思うんだけどどこで見分けるんですか?」
なんて見栄張っちゃってヤだね(^_^;。そもそもドメーヌものなんて(高いの)買うつもりもないのにね。

「ネゴシアンのものだけです」
エチケット見りゃわかるじゃん、と馬鹿な客に言いたいなあ接客を伴う小売業のつらさよ的なお姉さんの暗い笑顔。

「えっ?ルロワって自分とこで作ってないんでしたっけ」

「違います違います、私共の扱いがないんです。」

エノテカ全店そうなのかなあ?とクエスチョンは抱えつつ「ああなるほど」

ACブルを指さして「でこっちはピノ・ノワールで」ボジョレ・ヴィラージュを指さして「こっちはガメイね」

「はい」
最初から低価格帯が欲しいって言やいいのにめんどくさい客だこと、あーあ的なお姉さんの暗い笑顔。

「どっちが美味しい?」ACブル指さして「もちろんこっちだよねえ」

ここで事件が!

「いえ、こちらのボジョレ・ヴィラージュも美味しいですよ」

低価格のほうを勧められた!
戸惑ってたので迷ってると思われたのか

「ヌヴォーなんかとは全然別物ですよ」

買いました!

①2つの商品で迷っている客に低価格のほうをちゃんと評価する。
②相手が欲しがるだろう言葉でちゃんとダメ押し「ヌヴォーなんかとは全然別物ですよ」

えらい、あんたは偉い!
さすが高飛車じゃない、高い理想のラインナップ、エノテカさんの店員さんだあ。

冷やかしで帰られるよりましなので安い方を勧めたのかもしれないけれど、そうだとすると客を見る目も正しいわけで(金なさそう、無駄話だけして帰りそう)ますます偉い。

ルロワボジョレヴィラージュ2014ボトル

 

 

 

 

 

 

 

ルロワボジョレヴィラージュ2014エチケト

 

 

 

 

 

 

 

えーと、ここで・・・・・・・・・・地図貼り付けの前に・・・・・・・・・・
ここまでBeaujolaisをボージョレーとかボジョレーとかよく目にする
カタカナ表記を使わなかった理由をはっきりさせときますね。
カヴァじゃなくカバと書くことにこだわってる顧問だもの。(注2)

ボージョレーと表記するのが正しいのかボジョレーなのかボジョレなのか。

アラン・デュカス(注3)に言わせると Beaujolaisの最も近い片仮名表記は「ボジョレ」ですて。
ということで当ブログではボジョレと表記することに決定しました。
だって権威にすぐひれ伏す顧問だもの。

ちなみに Beaujolais nouveau は「ボジョレ・ヌヴォー」だそうです。

さて地図貼り付けに味をしめた顧問は今回も早速グーグルマップ貼り付け。
ボジョレてどこつったらこんなところ

 

漠然とボジョレを検索するとこの辺り。マコンとリオンの間ですな。ていうかフランスの地方都市の名前なんかより
スイスのジュネーブの近くといえば地理的感覚は掴んでもらえるかな。

で、ボジョレヴィラージュ(注4)つったらこのへん

ブルイィていうクリュ・ボジョレ(注5)の最南の村より下のあたり
※いやおおよそですよ、だいたいボジョレヴィラージュは北部38村に分散して存在してるし。
※ブルイィが出てこなかったら地図を拡大したりしてね。

ルロワボジョレヴィラージュ2014グラス

 

 

 

 

 

 

 

ルロワボジョレヴィラージュ2014ディスク

 

 

 

 

 

 

 

テイスティングコメント行ってみようか

コアからリムまで均一なルビー色。強い粘性。華やかな果実の香り、バニラ香
ガメイとは思えない力強いボディ、フレッシュな酸味、こなれたスムーズなタンニン。長い余韻。

ちょっとほめ過ぎかもしれませんけど、ボルドーやブルゴーニュの変な3000円台買うより断じてお得だと思う。

(注1)だからワインマニアって嫌われる。
(注2)カタルーニャなんかこわくない2参照ください
(注3)モナコの超有名な三ツ星レストラン<ルイ・キャーンズ>のシェフ

(注4)並のボジョレより偉いということになっている北部38村で取れた葡萄から作るワイン
(注5)ボジョレヴィラージュよりさらに偉いということになっている10区画
(村と一部地域で構成されるので区画ああややこしい)

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