アルベール・ビショー・ジュブレ・シャンベルタン・ラ・キュベ・デュ・ジェネラル・ルグラン2011
今回もブログタイトルは「ブルゴーニュなんかこわくない」は使いません。AOC(要は村の名前と考えといて)をまんま付けました。
そゆ訳で先に地図貼っちゃったりして。
ブルゴーニュの村名・・・・だとう貧乏人の癖にちょっと高めのワイン飲んだ自慢かい!
ちっ、顧問もヤキが回ったな。
とか思わんでください。これには深い事情がございましてね
5000円を超えるような高額な、売れ残ったワインを特価で処分販売てのは、スーパーでよく見る光景だけど、デパートあたりに入っているワイン屋さんじゃあまり見ない光景ですね。
なぜかっていうと5000円を超えるようなワインは長期熟成する可能性があるわけで。
※無理して売らんで寝かせておくか、と言う判断もありなわけで。
スーパーってとこは鮮度と回転が全ての世界だから売れないでデカイ面しているワインとかは
許せない!
と思うのかね。どうなんだろう?本当スーパーって処分販売よくやってる。
さて今回のワイン様はそういうワイン様で、名をアルベール・ビショー・ジュブレ・シャンベルタン・ラ・キュベ・デュ・ジェネラル・ルグラン2011と名乗る売れ残り様。
アルベール・ビショー社では、ドメーヌ・デュ・クロ・フランタン、というドメーヌを所有していて、そのドメーヌ・デュ・クロ・フランタン、の昔の所有者がナポレオン1世の第1将軍、ルグラン将軍にちなんで造られるからこういう名前だって。
そんなトリビアな情報、ワイン名に付けちゃうところがフランスワインっぽいといやそうなんだけど、もっと正直な感想言うと
「長い名前だなあ( ̄^ ̄)めんどくさい💢」
名前も長けりゃ展示滞留期間も長いってわけで処分販売てなわけですな。
うまいっ!
でもね、ヴィンテージは2011年。これから飲み頃を迎えるって感じじゃない?どれ位売れなかったんだか知らないけどこんなのを処分販売するなんてね。スーパーってところは物を知らないというか何というか・・・まあだからハイエナ顧問が活躍できるんだけどさ。
という背景があってハイエナ顧問が約半額でゲゲトした例によって特価の部類のお品(¥5000台→¥2550)です。
粘性は強い。レッグスの落ち方がとてもゆっくりしている。ピノ・ノワールにしてはガーネットに近い濃い色だがレンガ色にも近付いている。熟成を感じる色合い。(2011年だけど!)ブルーベリーやプラムの香り、ナツメグも感じる。ふくよかな甘み、ソフトな酸味、スムーズなタンニン。白ワインのような微かな苦味がアクセント。
とても美味しい。文句なしに星4つ。
とても美味しかった。めでたしめでたし。
なんだけど、読者の皆様にご忠告申し上げます。
これたまたまだからね。
はっきり言って博打です。
白っぽい店舗証明ピッカピカ、温度管理、湿度管理まるでなし、の状態で長期間展示して挙句、売れ残る。(スーパーで売れる価格帯じゃないんだろうよ)
こんなんだもん劣化しててもおかしくない!
でもこのワインは劣化してなかったですよぱちぱち。たまたまね。
ここでハタ、と気付くわけです。
スーパーってところは物を知らないんじゃなくて
自分の店の限界と購買層をよく知っているんだということを。
「寝かしたくてもその環境がそもそもないのさっ」
「寝かしといても将来にわたってもうちの客でこんなのを買う客なんて現れないのさっ」
って、言いたいんだろうね。ああ可哀想。
【2018年1月28日公開 消費税8%】