【アフリカ―さんの実店舗は移転されて今は日本橋(水天宮前)です。以下の記事は過去の情報になります。ご注意ください】
谷中辺りィぶらぶらして、不意に南アフリカのワインが飲みたくなって。
駕籠一丁あつらえてェときゃどうするかって言(ゆ)うと
谷中から長(なげ)え坂下って、日暮里の老舗の宿駕籠、都バスん乗って
「アフリカーやっつくんな!」
てなこと言(ゆ)えば都バスがやっつくれるわけでさ。(注1)
尾久橋通りをまっつぐ行って隅田川(すみだァ)超えて荒川てなでけえドブ川超えると足立区てな田舎に入りやがってね。環七を過ぎたら谷在家二丁目てな宿駕籠の止まり場。降りたら環七方面にまっつぐに戻りゃアフリカーでさ。
その行き方(かたァ)野暮だ。未開(ひらけね)ェやつの行き方だ。なんてえ粋な旦那にはこんななァいかがでござんしょう。
日暮里の新参の宿駕籠、日暮里・舎人ライナーてえ野郎は坂、下んなくても、まんま乗れちまう開発(ひらけ)た駕籠で。そいつん乗って
「アフリカーやっつくんな!」
てなこと言(ゆ)えば日暮里・舎人ライナーがやっつくれるわけでさ。(注2)
尾久橋通りをまっつぐ行って隅田川(すみだァ)超えて荒川てなでけえドブ川超えると足立区てな田舎に入りやがってね。環七を過ぎたら西新井大師西てな宿駕籠の止まり場。降りたら環七たあ逆方向ににまっつぐに行きゃアフリカーでさ。
そいつも野暮だ。箱根の先だ。なんてえ粋な旦那は
・・・・もうっ!自分の自家用車(くるま)で行ってくだせえ。
マクラ長くなっちまいましたが、こっから粋なワインショップ「アフリカー」に行ったときの噺でござんす。ちいと前(まい)の話になりやすが勘弁しておくんなさい。
「ごめんよ!」
って、お店(たな)へ入(へえ)ろうとしたら先客さんがいらっしゃって。・・・昼八ツ開店で四半刻(しはんとき)もしねえで、先客さんがいる。かー!流行ってやんねえ。
ドアを開けるとちいとばかりの間(ま)があって次のドアが控えてる。
ちいとばかりの間(ま)で、大将が先客さんと話しながら私(あっし)に
「中で待ってておくんなさい」と次のドアのなかを案内(あない)してくれる。そこに入(へえ)ると中はひんやり。お店(たな)そのものがセラーになってやがる。てえした造(つくり)だねぇ。
入(へえ)る前(まい)にすかさず
「写真を撮らしてもらっていいかい?」
「ようがす」
大将と私(あっし)でそんなやりとりがあって撮った写真がこいつらでやんす。
セラーのなかはこんな塩梅(あんべえ)
南アフリカのワインは正直、不得手(いけない)口で、エチケット見てもてんでわからねえ。先客さんを送り出したあと、大将セラーに戻ってきて、Twitterで相互フォローさしてもらった。つうか実はお互い元々FFだったというお粗末。
しばし雑談の中で「実は顧問というハンドルネーム(通り名)でブログをやってる」てな話をしたら。知ってるなんてえ嬉しい話。
大将、よくリサーチしてるねえ!
南アフリカワイン不得手(いけない)私(あっし)ですが、さすがに知ってる有名どころを注文(そう)いました。ポールクルーバーのシャルドネ、ポールクルーバーのピノ、ゴーツ・ドゥ・ロームの3本。
迷いもせずサッと用意してくれて。
こんなワインショップ日本中探したってここしかねえ!
そもそもこの3本を揃(そお)いてるってのが凄え。
どこのデパートのワインショップもスーパーも、フランス、イタリア、新世界、日本まで揃(そお)いてるくせに南アフリカのワインはからっきし、てなとこ多いからねえ。
「邪魔したね」てな挨拶して、感動して帰って参(めい)りました。
その時買ったのがコイツら。
コイツら飲んだ感想はまたいつかこのブログで披露(さらけ)させていただきやす。へい。
(注1)本当にこんなこと言っちゃいけませんよ。おかしい人と思われますよ。
(注2)本当にこんなこと言っちゃいけませんよ。おかしい人と思われますよ。
(注3)え?ゴーツ・ドゥ・ローム?はい実は前回の「フランスなんかこわくない」に載せた写真はこの時買ったものです。
前回記事の決めフレーズ
➡︎「ワイン名そのものがギャグになっているシリーズの一画に混ぜてあげましょう。」
の一言を言いたいがために慌てて買ったのでした。シャトー・シェヴァル・ノワールだけじゃシリーズと言うには弱いと思いましてね。
ワタクシって、ほんっとに宇宙に二人といない泥縄野郎ですね。
【2019年10月26日公開】