シャブリなんかこわくない2

ジャフランシャブリ2015
ジャフラン・シャブリ2015

コストコです。コストコで買ったワインです。
とても美味しかった。同じシャルドネでもシャブリは明らかに違うってことを再認識。あんまり生産地を試しもしないでシャルドネ苦手もないもんだと深く反省。果実味が変な方向へ言っちゃう、プラス桃の香りが少しでもするようなら発狂。そういうことがないものねえ。以前、AOC的にもう少し低いランクの【プチシャブリ】飲んだ時も美味しかった。

さて今回「ブルゴーニュなんかこわくない」じゃなく「シャブリなんかこわくない」にしてみました。

過去シャブリを扱った投稿があったのでそっちを「シャブリなんかこわくない」に変えて、こっちは「シャブリなんかこわくない2」にしました。

当ブログタイトルの一貫性のなさは賢明な読者の皆様お気付きだと思いますがその国の広い行政単位だったり狭い行政単位だったり漠然と地域名称だったり

AOC(注1)やAOP(注2)やDOC(注3)やDOCG(注4)やDO(注5)やDOCa(注6)をタイトルつけるときもあれば
国名にしちゃうときもある

選択基準は以下の通りです

①よく知られている
②括りやすい
③ウケ狙い(そうですイスラエルなんかこわくないは狙いました。狙い外れてねえかすみません)
④あまり考えてない

でもってシャブリは「ブルゴーニュなんかこわくない」で括ってたんですが、シャブリはシャブリだけで分離独立することにしました。

ワインバカにとっては意外なんだけど、シャブリってなんか有名みたい。なにやらブルゴーニュより知られているよう。
というわけで①の基準に則ってシャブリ地区のワインは「シャブリなんかこわくない」に統一することにしました。パチパチ。

同じブルゴーニュで既に「ボジョレなんかこわくない」ってやっちゃってるしね(これ選択基準④ね)

そういうわけでシャブリ地区の地図貼っときますね

シャブリはディジョンのずっと左上のあたりですね。ちなみにディジョンの左下あたりには超高級赤ワインの産地が広がって、というか狭まってますね。

さて、分離独立したところで、シャブリってなんぞやのお勉強会。
シャブリ地区の特徴は石灰質が豊富な粘土質。さらにグラン・クリュ全てとプルミエ・クリュの一部はジュラ紀の一時期である「キンメリジャン」と呼ばれる、牡蠣殻を多く含む土壌である。

【高額な】シャブリの奴は陸地になる前の海の時代からここで作られるワインは美味しいのが出来ると運命づけられていた。そう言いたいわけだ。

つまりわたくしって生まれる前から選ばれていたのよ。オーホホホ!だいたい「キンメリジャン」以外のお里で生まれようなんて恥ずかしくありませんの?オーホホホホホホッ!

ああむかつく。

ジャフランシャブリ2015ボトル

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャフランシャブリ2015エチケット

 

 

 

 

 

 

 

で今回取り上げるシャブリはキンメリジャンなのか違うのか?
よくわかんないね。ミネラリーだとは思うけど。
生牡蠣食べる訳じゃないからこの辺はもういいや

ジャフランシャブリ2015グラス

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャフランシャブリ2015ディスク

 

 

 

 

 

 

 

抜栓しただけで香りが立ってきた。すごい。
照りのあるレモンイエロー。粘性は弱くサラッとしている。
マスカット、ライチ、青りんごの香り。果実味よりミネラル感がやや強いかな。フレッシュな酸味とスムーズな苦味。豊かなアルコール感。

今回生牡蠣じゃなく、牡蠣フライと合わせてみました。
某ワインショップのソムリエに教えてもらった「シャブリは揚げ物全般に合いますよ」てなことだったので実践した結果は大成功でした。

と、ここまで書いてきて今回どうやっても落ちそうにない展開に頭を抱える顧問一人。

さて、どう落とすか?これで終わりでは、まるでワインブログ、もしくはSNSワイン投稿のようではないか。

『今年のボージョレ・ヌーボーもう飲みましたか?私は今年も一番乗りイベントに参加しました』
『ワイン苦手だったけどコストコで買うようになって詳しくなりました』
『国名とブランド名です。ブドウ品種?ヴィンテージ?なにそれ?』
『俺ってこんな高いワイン飲んだんだぜ。すごいだろう』
なんていう連中と変わらんじゃないか。

て、お前も通ってきた道なんじゃねえのって?

もうっ・・・・・・・いじわるっ。カバッ。

 

 

(注1)Appellation d’Origine Controlee (アペラシオン・ドジリーヌ・コントロレ) 【原産地統制呼称】
フランスの高級ワインの地域(村とか畑とか)の統一した呼び方

(注2)Appellation d’Origine Protegee (アペラシオン・ドリジーヌ・プロテジェ) 【原産地呼称保護】
2009年以降のフランスの高級ワインの地域(村とか畑とか)の統一した呼び方。EUの規定に従えばこの表記になる。ただしフランスに関しては従来のAOC表記でも許される・・・こんなあいまいなルールだと次第にこれ使われなくなるんじゃないかね。二千円札とかE電なんかと同じ運命をたどりそうな気が。

(注3)Denominazione di Origine Controllata(デノミナツィオーネ・ディ・オリージネ・コントロッラータ) 【原産地統制呼称】
イタリアの高級ワインの地域(村とか畑とか)の統一した呼び方

(注4)Denominazione di Origine Controllata e Garantita (デノミナツィオーネ・ディ・オリージネ・コントロッラータ・エ・ガランティータ) 【保証つき統制原産地呼称】
イタリアのもっと高級なワインの地域(村とか畑とか)の統一した呼び方。政府が認可(ガランティータ)したことを証明するシール付

(注5)Denominacion de Origen (デノミナシオン・デ・オリヘン) 【原産地呼称】
スペインの高級ワインの地域の統一した呼び方

(注6)Denominacion de Origen Calificada (デノミナシオン・デ・オリヘン・カリフィカーダ) 【原産地呼称】
スペインのもっと高級なワインの地域の統一した呼び方。もっとも現在はリオハとプリオラートだけ。
プリオラートはカタルーニャ語のDenominacio d’Origen Qualificadaを表示に使っている。

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