フェウド・アランチョ・グリッロ[2011] 今回はシチリア。
仕事が忙しくて忙しくてここ最近はワイン飲んでる暇もなかったですよ。
でも、忙しいさなかでもワイン屋さんには行くわけで、なぜグリッロなんてマイナーなブドウ品種を選んだかの顛末でございまする。今回は某家電量販店での話。某家電量販店のリカーショップのワインが実は(送料考えると)ネットより安いのは有名な話で、たまたま日帰り出張~直帰のパターンで立ち寄ったと思いなせえ。
ちょい高コーナーでシャトーラグランジュ2005年が、信じられない価格だったのでどうしようかなと思ってうろうろしてたら、明らかにワインアドバイザー【じゃない】お姉ちゃんが
「試飲してくださーい♥」ときたもんだ。
で、このファウドアランチャの赤から勧められて
「1000円台ですけど3000円くらいの価値ありますよー♥」
試飲しました・・・それほどのもんかねえ
「田崎真也さんもお勧めしてますよ、ご存知ですか有名なソムリエの」
知っとるわい。「そしたらヴィノテークかなんかに載ってたの?」
「ヴィノ?なんですか。私あんまりワイン詳しくなくて」
をいをい。「田崎さんが発行人やってる雑誌だよ。田崎さんのテイスティング記事が沢山載ってるよ」
「そうなんですか、ワインお詳しいんですね」
いやワイン雑誌ならくわしいけどね。
でもこのお嬢さん若くてかわいいな。ショートカットだし。
賢明な読者はお気づきでしょうか?お姉ちゃんが急にお嬢さんになっていることに。
「安くておいしいワインとか教えてくださーい♥」
をいをい。でもにこにこ。「白ワインよく知らないんで、赤ワインに限った話になるけど・・・チリには安くて美味しいワイン多いよね、そこにもあるでしょコノスルとか。あとパスカル・マーティがやってるワイナリーなんつったっけな・・・そうそうディオニッソスワインズ。メルローもカベルネソーヴィニヨンもどっちも美味しい。国産だとメルシャンのアンサンブル藍茜はお勧めかな、ワイン系ブログにもよく取り上げられてるね」
「ここにありましたっけ?」
をいをい。でもにこにこ。「残念だけどないみたいだね。ニューワールドワインまでよく揃っていて、国産ワインになると途端に貧弱になる売り場多いよね。あ、ごめんね。品揃えの悪口言っちゃって。でもサントリーの登美の丘は置いてあるし、まだここはいいほうだよ」
「メルシャンのなんでしたっけ」
「藍茜。普通のスーパーでどこでも売ってるよ。あ、あとブルガリアのエニーラってワインは美味しい、でそのセカンドがまた安くて美味しい。イージーバイエニーラって名前。なんかすごいネーミングだけどね」
急に饒舌になる顧問でした。
とても楽しく談笑していて最後に試飲したのがこのグリッロ
買いました\(^-^)/
試飲で買うなんてめったにないけど、一目惚れ。感じたことのない味わいで(白ワインまだ10本も飲んでないのに感じたことのない味わいもないもんだ)
思わず即決しました。
決して決して勧めてくれたお嬢さんが若くてきれいだからではない。 断じてない、誓ってない、嘘偽りなくない、天地神明に誓って ・・・・・・ない。

・・・・・・・・・・「美味しい」
やっとゲトした白ワイン用グラスでございます。
レモンイエロー。輝きのあるディスク。粘性はほとんどなくさらっとしている。控えめな白桃の香り。ネットで煽っていた紅茶、ジャスミンの香りは感じなかった。つーか、わかんなかった。同じくネットで煽っていたビター感はわかった。ブラックチョコレートに近いかなあ。
特徴は若いワインの特徴だろうと思う。
しかし若くて(安い)ソーヴィニヨンブランのピリピリ感はない。
アリゴテの「俺は酸味だあ!!!」みたいな極端な酸味主張もない。
マロドネ(あ、マロラクティック発酵シャルドネを勝手に縮めました)のくどさもない。
こう特徴が控えめだと白ワインに偏見を持っていた以前の自分だったら 【水っぽい】とか【赤ワインみたいにアグレッシブじゃない】なんて文句言ったかもしれない。
今の私が表現するなら【上品】
納得の白ワイン2本目でした。
だんだん美味しい白ワインに当たる確率が増えてきました。
それとも身体が白ワインに慣れてきたかな(^^ゞ
【2015年2月15日公開 消費税8%】
フェウド・アランチョシリーズはどれも美味しいので、各種扱っているこちらのショップのシリーズ広告どうぞ。
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